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住宅建築シリーズ 第2回:「木造住宅」へのこだわりとハウスメーカー選びについて

住宅建築

前回は、30代の家づくりに向けた「守り」の準備として、宅建資格を取得したエピソードをお話ししました。
「知識」という武器を手に入れた私ですが、家づくりはここからが本番でした。今回は、私たちがどのような基準で家を建てようと考え、そして実際にどのような壁にぶつかったのかをお話しします。

1. 「木造住宅」へのこだわり

まず私たちが着手したのは、希望エリアで開催されている完成見学会への参加でした。色々なタイプの家を見る中で、私たちは構造を「木造」に絞ることを決めました。

当時の私たちが木造を選んだ理由は、単なる好みだけではありません。コスト、維持費、そして現代の技術力を総合的に判断した結果でした。主な理由は以下の4点です。

  • 実家という安心感: 私自身、実家が木造住宅で育ちました。木の温もりや空間の雰囲気に慣れ親しんでいたことは、精神的な面で大きな安心材料となりました。
  • コストと税金のバランス: 鉄筋コンクリート造(RC造)と比較した場合、建築コストを抑えることが可能です。また、固定資産税の評価額がRC造よりも低く設定されやすいという点は、長期的な家計管理を考える上で非常に大きなメリットでした。
  • 現代技術への信頼: 個人的には「木造=シロアリが心配」という懸念がありました。しかし、色々な建築会社を回る中で、近年の防蟻技術や住宅の基礎に使用される木材は、しっかりとシロアリを寄せ付けない処理がされていることから、問題ないと判断したのです。
  • 「木の香り」による癒やし: 木造住宅は何と言っても、木材が放つ心地よい香りが魅力です。建築から10年以上が経ちますが、今でもお客様からは「木のいい匂いがするね」と言っていただけます。住んでいる私たちはすぐに慣れてしまい、その香りを意識することは少なくなりました。しかし、知らず知らずのうちに、確実な癒やしの恩恵を毎日受けているのだと確信しています。

こうして、「コストを抑えつつ、安心して長く住める木造住宅」という方針が固まりました。

2. 知識だけでは選べない、ハウスメーカー選びの迷走

木造という方針は決まりました。しかし、ここからが問題でした。

当時の私は、いわゆる「半端な知識」を詰め込んだ状態でした。宅建の資格取得を通じて、土地の法規や契約の仕組みを学び、「騙されたくない」「失敗したくない」という気持ちが高まっていたのです。

その結果、モデルハウスの営業担当者の説明が、ことごとく「胡散臭い」ものに聞こえてしまうという事態に陥りました。

例えば、私たちの不信感を募らせたのは以下の2つのケースです。

  • 土地の価格を曖昧にする営業: 「土地込みの住宅価格」として魅力的な数字を提示されても、「では、土地だけの価格はいくらですか?」と質問すると、多くのメーカーで回答が途端に曖昧になりました。総額で誤魔化そうとする姿勢が見え隠れし、透明性という信頼の土台が崩れていくのを感じました。
  • 「木造」と言いながら木が見えない矛盾: 「木造住宅です!」と力強く謳っているモデルハウスに入っても、どこを見渡しても壁紙ばかりで、構造となる木材が一切見えません。「どんな木材を使用しているのか?」と質問しても、曖昧な回答ばかり。木造の魅力を語るはずの場所で、木材の感触も質も確認できないことに、失望しました。

「ここなら安心して任せられる」と心から思えるメーカーには、一向に出会えないのです。

あの頃の私たちは、「新築はちょっと無理かも」と感じるようになっていました。

3. 妻の鋭い「人を見る目」というフィルター

私の家選びは、あくまで知識を基準とした論理的なものでした。しかし、妻は全く異なる視点を持っていました。

彼女は営業担当者と接する際、その人の性格や信頼性を即座に評価していました。私が技術的な説明や法令の確認をしている裏で、彼女は「この担当者は信頼に値するか」を冷静に観察していたのです。

これまでの経験上、妻の判断が外れることはほとんどありませんでした。そのため、どれほど見栄えの良いモデルハウスであっても、妻が「この人は信用できない」と判断すれば、そのメーカーは即座に検討リストから外れることになりました。

つまり、私たちのメーカー選びには二つのフィルターが存在していたことになります。

  • 私がかける「知識のフィルター」:知識や構造、法令の正当性による判断。
  • 妻がかける「信頼のフィルター」:担当者の言動や態度による判断。

この二重のチェック体制があったことで、私たちのハウスメーカー選びは難航しました。しかし、双方が納得できる判断を維持するためには、欠かせないプロセスだったと考えています。

次回はいよいよ、私たちが「ここなら信頼できる」と確信した工務店との出会いについてお話しします。迷走を続けたハウスメーカー選びを経て、どのようにして運命のパートナーにたどり着いたのか、その決断のプロセスを詳しく綴ります。ぜひ、次回もご覧ください。

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