1.第二の関門:土地探し
気に入った工務店が見つかり、家づくりは一歩前進しました。
しかし、ここからが大変でした。
次に待っていたのは、「土地探し」です。
当時、私の職場は県庁が所在する市にありました。
そこで、まずは職場まで無理なく通える範囲を中心に、土地を探し始めました。
まずは、住宅新聞やインターネットで売りに出されている土地の情報を集めました。
ただ、土地の情報を眺めているだけでは、実際の状況は分かりません。
そこで、土地勘のある妻の意見も聞きながら、気になる土地をピックアップし、妻と二人で車に乗って、実際に現地を見てまわることにしました。
地図や写真で見るのと、実際にその場所に立ってみるのとでは、印象が大きく違います。
「ここならいいかもしれない」と思って現地に行ってみる。
そして、実際の土地や周辺の道路、住宅の状況などを確認する。
そんなことを繰り返しながら、私たちの土地探しが始まりました。
2.実際に土地を見てまわる日々……

ところが、気になるエリアの土地を調べてみると、予算を大きく超えているものが少なくありません。
そこで、予算内に収まる土地を探して、実際に現地まで足を運びました。
しかし、そこで待っていたのは、想像していた土地とはまったく違うものでした。
ある土地は、断崖絶壁に面していました。
また別の土地は、道路から入っていく場所が非常に複雑で、「こんなところに、本当に人が住めるの?」と思ってしまうような、入り組んだ土地でした。
土地の価格だけを見れば予算内でも、実際に現地を見てみると、なかなか「ここに家を建てたい」と思える土地には出会えません。
土地探しは、思っていた以上に難航していました。
3.契約寸前までいった土地

そんなある日、やや予算オーバーではあるものの、非常に魅力的な土地が見つかりました。
なんと、職場までモノレールで乗り換えなしで行ける駅の近くです。実際に現地を見てみても、立地には特に問題がありませんでした。
「ここなら通勤にも便利だし、いいんじゃないか」
そう考えた私は、例の気に入った工務店に相談してみることにしました。
「この土地に、2階建ての木造住宅を建てることはできますか?」
すると、驚いたことに、担当者の方だけではなく、なんと3人もの方が現地まで来て確認してくれました。ここまでしてもらえたことには、正直かなり驚きました。
しかし、土地を確認した担当者の方々から返ってきた答えは、少し歯切れの悪いものでした。
「なんとかできそうではありますが……」
という感じです。
つまり、建てられない土地ではないものの、積極的にはおすすめできない土地ということでした。
それでも、立地は非常に魅力的でした。そのため、私は契約寸前のところまで話を進めました。
ところが、ここで大きな問題が二つありました。
- 予算を約1,000万円もオーバーしていたこと
- 気に入った工務店から、おすすめできる土地というお墨付きをもらえなかったこと
そして最後に、妻から一言。
「無理して買うことはないんじゃない?」
この一言で、契約寸前まで進んでいた話を取りやめることになりました。
今振り返ってみても、あのとき無理をして契約しなくて本当に良かったと思います。
4.土地探しは、振り出しに戻った

こうして、かなり気に入っていた土地との契約もなくなりました。
土地探しは、また振り出しに戻ってしまったのです。
「いったい、いつになったら理想の土地が見つかるのだろう……」
そんな思いを抱えながら、土地探しを続けることになりました。
しかし、このあと、思いもよらない土地を工務店から紹介されることになります。
そして、その土地は、当初の私たちの土地探しではまったく候補に入っていなかった場所でした。
ところが、調べてみると……。
「あれ? この土地、意外といいんじゃないか?」
次回は、そんな「想定外の土地との出会い」について書いてみたいと思います。


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